- 2010年9月26日 11:57 PM
- opel

自動車用プレス金型国内2位でジャスダック上場の富士テクニカ(静岡県清水町)は17日、同3位の宮津製作所(群馬県大泉町)の事業を買収し、12月下旬をめどに経営統合すると発表した。金型各社は金融危機後の自動車メーカーによる生産縮小や、円高の影響で経営環境が厳しさを増しており、2社は統合を機に技術開発や海外進出を加速させ、生き残りを目指す。
富士テクニカは、企業再生支援機構から53億円の出資と最大15億円の債務保証を受け、事業継承の資金に充てる。取引先金融機関に約31億円分の債務の株式化を要請し、有利子負債を軽減する。機構からの推薦で、スズキの元専務で現海外工場担当の和久田俊一氏が新社長に就任する。
富士テクニカは1957年設立で従業員は約450人。スズキやホンダ、中国メーカー向けに自動車の車体、ドアなどのプレス加工用金型を手がけるが、金融危機後の受注減や中国企業の台頭に押され、売り上げは減少傾向にある。2010年3月期の連結売上高は前年比18.5%減の158億円、11年3月期も13.2%減の137億円に落ち込む見通しだ。
宮津製作所は1950年に創業し、トヨタ自動車や日産、オペル、ルノーなど、大手向けに金型を作っている。売上高は70億円前後だが、ここ数年は受注が急減し、経営難に陥っていた。
自動車用の金型産業をめぐっては、昨年、国内最大手のオギハラ(群馬県太田市)がタイの自動車部品大手タイサミットの傘下に入った。同社の一部工場も中国企業に買収され、日本の技術の海外流出の懸念が強まっている。
今回の経営統合も、外資による買収攻勢から、もの作りの基盤を守るための防衛策の意味合いが強い。
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