- 2010年8月31日 2:58 PM
- alfaromeo
【デトロイト】米自動車大手クライスラーとイタリアの同業大手フィアットは30日、フィアット製小型乗用車の米国市場での販売のための野心的な戦略に着手した。小型車を必要とするクライスラーと、米国という世界第2位の市場に本格的な足掛かりを持っていないフィアットが互いの弱点を補完する戦略だ。
米国のクライスラーのディーラー各社が30日、両社から受けた販売戦略の説明によると、小型車「フィアット500」を来年1月に米国に投入し、同年末までに5万台販売する計画。フィアット500の米国版は11月にロサンゼルス自動車ショーで発表される。BMWの「ミニ」の競合車種となようだ。価格はミニとダイムラーの「スマート」の間(1万5000~2万ドル)に設定される見通しであるという。
クライスラーは当初、全米でフィアットのディーラー拠点を165カ所に設けるが、フィアットからの供給が拡充されるにつれてその数を200カ所に増やす。計画ではフィアット500のコンバーティブル型を来年導入し、2012年には電気自動車(EV)版を投入する。フィアット車を販売するディーラーはフィアット傘下のアルファロメオ車を2012年から販売できる可能性もある。
30日の説明会に参加したクライスラー・グループのディーラーは合計400社で、フィアットのフランチャイズを受ける正式申請を9月22日までに提出。10月に選定される。
フィアット車用の別個の施設建設のため100万ドル(約8500万円)程度の支出が求められるため、当初、乗り気でないディーラーもいた。しかし、「フィアット車販売はいい機会だ」とみるディーラーもいる。
大手ディーラーのオートネーション社のマイク・マルーン社長は「クライスラーにとって新たな出発だし、フィアットの新たな出発でもある。わたしはやる気満々だ」とクライスラーのウェブサイト上で発言している。
クライスラー、フィアット両社は、当初フィアットの施設をクライスラーの販売店と離して建設することを求めていたが、この日の説明会では両社の販売施設を隣接させることを認めた。しかし、アルファ・ロメオ車が投入される2012年までには別個のショールームを完成させなければならないとしている。
クライスラーは昨年、米連邦破産法11条の適用から脱却し、フィアットの出資を受けた。両社の最高経営責任者(CEO)を兼務するセルジオ・マルキオンネ氏は、米国でクライスラーの下に6種類のブランドを展開するとしている。
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